自分勝手father

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ウルトラマンの怪獣たちが現代アートで蘇る。『ウルトラ怪獣墓場展』が中目黒で10月末まで開催中

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怪獣墓場は中目黒に存在したんだ……!

 

 

こんにちは。Tom(@tw_dialmmm)です。

一番衝撃的だったウルトラマンの変身方法はウルトラマンゼアスです。歯磨きで変身するんだぜ。

 

 

世代を超えて老若男女に愛される特撮ヒーロー、『ウルトラマン』

昭和時代の白黒テレビから少年たちの心をつかんで離さないみんなのヒーロー。

”誰もが知ってる””1度はテレビで見たことがある””主題歌が歌える”いう特撮ヒーローはきっとウルトラマンしかいないんじゃないでしょうか。

 

ところで、ウルトラマンは何のために毎週地球に現れるのでしょうか?

そう。「怪獣から地球を守るため」ですね。

 

ウルトラマンに倒された怪獣たちはいったいどこへ行くのか、考えたことはありますか?

 

実は今、中目黒でウルトラマンに倒された怪獣たちが復活しているらしいんです。

さっそく僕も行ってみました。

 

『ウルトラ怪獣墓場展』とは?

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初代ウルトラマンが放送開始してから今年で50周年って知ってました?

 

50周年を記念して色んなところでイベントが開催されています。

ですが、それらのイベントはあくまでもウルトラマンにフォーカスを当てたイベントです。

じゃあ、ウルトラマンたちに倒された怪獣や宇宙人たちは?

 

毎週地球に現れてはウルトラマンたちに倒されていく怪獣や宇宙人たち(以下、ウルトラ怪獣)。

今まで地球へ出現したは、倒されたまま思い出されることなく消えていく。

 

……それでよいのだろうか?

円谷プロダクションは元気と勇気を与える存在、正義の象徴としてウルトラマンを生み出したのかもしれない。

しかし怪獣の出現した理由にこそ、時代への風刺が現れているに違いない。

 

ウルトラ怪獣には悪い者もいるけど、そうでない者もいるという多様性は「ウルトラマンシリーズ」が描く重要なテーマと言え、本企画はそれを前提に、ウルトラ怪獣たちへの畏敬の念を込めて、様々なアーティストによるウルトラ怪獣をモチーフとした新作作品を発表展示して頂きます。

(MDPギャラリー公式HP「ウルトラ怪獣墓場展」より)

 

そんな考えをもとにキュレーターの佃義徳氏が企画したのが『ウルトラ怪獣墓場展』です。

 

このアート展のタイトルは、初代ウルトラマン第35話のタイトルである「怪獣墓場」をなぞらえたもの。

怪獣墓場は宇宙のどこかに存在する空間の歪みであるとされ、ウルトラ戦士に倒された怪獣や宇宙人の魂は最終的にみなここに行きつくとされています。

 

『ウルトラ怪獣墓場展』に招待されたのは20代~50代のトップアーティストたち。

日本画、木彫、陶芸など、それぞれ異なったフィールドで活躍する彼らが、自身の持つ技術を存分に発揮してウルトラ怪獣たちを表現しています。

 

『ウルトラ怪獣墓場展』への行き方

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『ウルトラ怪獣墓場展』は中目黒で開催中です。

なので最寄りは”中目黒駅”。東急東横線か東京メトロ日比谷線ですよ。

 

くれぐれも僕みたいにJR目黒駅へ行かないように気を付けましょう。

万が一、目黒駅へ行ってしまった際には、駅西口のバスから中目黒へ行けます。

詳しくはバスの運転手さんへ。

 

それでは、中目黒駅から『ウルトラ怪獣墓場展』開催地であるMDPギャラリーへの行き方をご説明しましょう。

 

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中目黒駅の正面改札を出たら”西口1”方面へ向かいます。

 

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”西口1”方面ですよ。

 

駅を西口1方面に出たらそのまままっすぐ進みましょう。ズンズン進みましょう。

道交法に反しますが、通りの左側を歩いていると仮定してください。

 

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時間にして5分程度歩いたら反対側の歩道沿いにあるお店を気にしてください。

反対側の歩道に”AOBADAI”というお花屋さん、もしくは純豆腐(スンドゥブ)のお店が見つかったら横断歩道を渡りましょう。

そしてこの2店の間の道を進んでいきます。

 

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途中で有名なカステラ屋さん”福砂屋”がいい匂いを漂わせます。

帰りに寄って買っていくのもいいですね。

閉店時間に注意してください。

 

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そのまま橋を渡り、まっすぐ進むと右手に看板が立っています。

 

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着いた!

時間にしてだいたい駅から徒歩10分みておくといいですよ。

 

『ウルトラ怪獣墓場展』の様子

中へ入ると、左右の壁にはそれぞれバルタン星人とカネゴンをモチーフにしたアートが迎えてくれます。

 

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(立川瑛一朗さんの作品)

 

入って右側にはバルタン星人の水墨画で描かれた肖像画が飾ってあります。作者の方は立川瑛一朗さんです。

その佇まいから放たれる圧倒的存在感は、怪獣としてのカリスマ性を感じさせます。水墨画となってもなお、バルタンの独特なあの声が聞こえてくるようです。

 

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(植田工さんの作品)

 

反対に左を向くと、カネゴンのシルエットで型取られた姿見があります。植田工さんの作品です。

この作品のコンセプトは、「怪獣墓場の世界と私たちが生活する世界を結ぶ、カネゴンの姿を借りた異世界への扉」とのこと。

この鏡に自身の姿をはめ込むことで、あなたを怪獣墓場の世界へと誘う。そんな思いが込められています。

 

正直、建物に入ってすぐにこの2点を見たとき「これはやられた」と思いました。

この2作品を見ただけで、もう自分の中のワクワクが止まらなくなってるのが分かるんです。

出入口に配置する作品として、これ以上の働きをするものはないと感じました。

 

興奮冷めやらぬまま奥へ進むと様々な作品があります。

ここでは一部を紹介しますね。

 

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(高橋淳さんの作品(全体))

 

高橋淳さんのガヴァドンという怪獣をモチーフにしたアートです。

この作品、正面から見ても圧倒的なエネルギーを感じるんですが、それだけじゃないんです。

 

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(高橋淳さんの作品(一部))

 

わかります?油絵具を幾層にも重ねて、表現してるんです。

ああ!僕に写真スキルがないのがもどかしい!!!

要は、油絵具を乾いては垂らし、乾いては垂らし、という風に何層にも重ね塗り(?)して立体的に表現されています。

ぜひ、実物を見に来てください!

 

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(山本麻璃絵さんの作品)

 

次に紹介するのがこちらの作品。

「ここに3匹のモンスターがおるじゃろ?」なんて、どこかの博士が言ってそうな気がしますが違います。

 

こちらは山本麻璃絵さんの木彫りの作品です。

左から、ゴモラ、ピグモン、エレキングです。

ピグモンはイメージ通りでかわいらしさバツグンですが、左右の2体もデフォルメされて愛らしい姿で表現されています。

 

写真で見るとわかりづらいですが、この作品結構でかいです。

高さ50センチはあるんじゃないでしょうか。

 

まだまだ魅力たっぷりな作品がいっぱいあるので、ぜひあなたの目で確かめに来てください!

 

企画者である佃さんにインタビュー

今回、特にアポなどせずにギャラリーにお伺いしたのですが、偶然にも企画者である佃義徳さんにお話をうかがうことができました。インタビュー形式でお送りしますのでご覧ください。

 

 

ーー『ウルトラ怪獣墓場展』を企画したきっかけを教えてください。

 

佃義徳さん(以下、佃)「ウルトラマン50周年を記念して何かやりたいという気持ちがありました。でも、他の企業さんで記念イベントはすでにやられています。

それでは同じになってしまうので、ウルトラ怪獣を扱ったアート展を開こうとなりました。僕自身、ウルトラマンよりウルトラ怪獣の方が興味があったというのもあります。」

 

――佃さんがウルトラ怪獣に興味を持つ理由は何ですか?

 

佃「ウルトラ怪獣は”必ずしも悪い怪獣ばかりではない”というところです。

ガヴァドンなんて、子どもが描いた落書きが謎の宇宙線を浴びて実体化した、偶然生まれただけの怪獣です。だけどいびきがうるさいからという理由でウルトラマンが登場するんですよ。

落書きを書いた子どもたちは「やめろ!」とウルトラマンに叫びます。正義の味方のウルトラマンが、子どもたちにとって敵対する状況なんですね。勧善懲悪のストーリーだけでなく、そういった構図でも描かれているんです。」

 

ーー「悪いやつをやっつける」だけではないんですね。

 

佃「バルタン星人もある意味では”悪い怪獣”とは言えないと思います。

バルタン星人には「自分の星がなくなったから地球にやってきた」という背景があります。いわば亡命です。そのうえで、地球が住みやすいから侵略を始めたんですね。

怪獣ごとにそれぞれの背景があるのがウルトラ怪獣の魅力だと思っています。僕も大人になってからそういうことに気付きました。」

  

――水墨画で描かれたバルタン星人はしばらく見入ってしまいました。

 

佃「バルタン星人が水墨画で描かれても、とてもかっこいいでしょう?

ちなみによく見ると、このバルタン星人は足がないんです。幽霊画という様式があって、わざと足が描かれていないんですよ。」

 

ーー本当だ!その話を聞いてからだと、さらに魅せられてしまいますね。

 

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(立川瑛一朗さんの作品。幽霊画の様式で描かれているため足がない) 

 

ーー様々な分野のアーティストの作品を見て、佃さん自身感じたことはありましたか?

 

佃「『ウルトラ怪獣墓場展』では20代から50代と年齢的に幅広くアーティストさんへお声がけしたんですが、ほぼみんな初代ウルトラマンかウルトラセブンの怪獣を扱っていることに驚きました。

それだけ2つの作品は世代を超えた強烈なインパクト・メッセージが込められているんだと思います。」

 

ーーたしかにウルトラマンシリーズの中でも、初代ウルトラマンとウルトラセブンは誰もが知ってますよね。

 

佃「これだけ特撮技術が発達しても、ウルトラマンシリーズは50年間変わらずラテックス(ゴム)の着ぐるみに人が入って撮影していると聞きました。

そこが味でもあるのですが、今回は特殊メイク・特殊造形など多才なアーティストであるAmazing JIROさんと、JIROさんが代表を務める会社『自由廊』にお願いをしました。現在の日本最先端の特殊メイクや特殊造形の姿を見せることができて良かったです。

 

ーー最後に、メッセージをお願いします。

 

佃「通常、現代アートの展示には”現代アートに興味のある人”しか来ない傾向があります。今回はウルトラ怪獣がテーマなので、普段ギャラリーに来ないような方でも楽しんでいただける内容になっています。これまでに見たことのない怪獣の姿が見れるはずです。

そもそもウルトラ怪獣には現代アート的な要素が色濃く、これをきっかけに現代アートに興味を持っていただけたらと思います。

またその逆に、ウルトラ怪獣のことをよく知らないという方には、作品の中に現代アート的な要素を感じていただけたらと思います。

 

最後に

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(植田工さんの作品に姿を映す筆者)

 

「あー、これはブログのネタになりそうだな」程度に思って足を運んだんですが、とんでもないクオリティでした。

現代アートなんてまったく縁のない生活をしていましたが、創作物のもつ熱量というものは凄まじいです。

それぞれの作品に気圧されまいと必死になりながらも、感動しっぱなしでした。

 

カネゴンの鏡を生み出した植田工さんが作品の横にコラムを載せているのですが、そこにはこう書かれています。

怪獣と言われてパッと思いつくのは、カネゴン、バルタン星人、キングジョー、ゼットンとかそのていどです。

(植田工 『怪獣たちの魂の住処』より)

 

ウルトラマンについて詳しくなくてもいいんです。ウルトラ怪獣の名前をほとんど覚えていなくてもいいんです。

ぜひ『ウルトラ怪獣墓場展』で、子どものころの思い出とともに怪獣たちの魅力を感じてみてはいかがでしょうか。

 

また、お帰りの際にはぜひ目黒川に沿って駅まで向かってみてください。

今、代官山・中目黒エリアの参加店舗にアート作品を展示するART WALKスタンプラリーが開催中です。

 

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(ART WALKスタンプラリー パンフレット表紙)

 

ART WALKスタンプラリーには、『ウルトラ怪獣墓場展』サブ会場として参加しているお店が複数あり、メイン会場のMDPギャラリーでは見ることができない作品が目黒川沿いに展示してあります。

 

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(ART WALKスタンプラリー パンフレット詳細)

 

詳しくはMDPギャラリー入口に置いてあるパンフレットをご覧ください。

 

ぜひウルトラ怪獣たちの魅力を余すことなく堪能していってくださいね。

 

 

Tom.o.White

 

<イベント情報>

イベント名 『ウルトラ怪獣墓場展』
会場住所

東京都目黒区青葉台1-14-18 MDP GALLERY

(Google mapで開く)

期間 10月8日(土)~10月30日(日) ※本展示中は月曜定休
時間 11時~19時
問い合わせ先 03-3462-0682(MDP GALLERY)
公式URL http://mdpgallery.com